疾患別で知る精神科訪問看護

「うつ病」の方への訪問看護|“そっとしておく”だけでは回復しない理由と支援のヒント

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はじめに

「うつ病」は、心の病のなかでも特に多くの人が経験する疾患のひとつです。精神科訪問看護ステーション「れむりあ」でも、うつ病と診断された方の訪問支援は少なくありません。外見ではわかりにくく、また「休めば治る」「そのうち元気になる」と誤解されがちですが、 適切な支援や関わりがなければ、症状が長期化したり悪化するリスクがあります。

この記事では、「うつ病とは何か」「日常生活での困りごと」「訪問看護ができる支援」について、実際の現場の視点からお話しします。


うつ病とは?|「心の風邪」ではない、その重さ

かつて「うつ病」は「心の風邪」と呼ばれたことがありますが、これは適切とは言えません。うつ病は、脳内の神経伝達物質(セロトニンやノルアドレナリンなど)の働きに異常が生じることで起こると考えられています。

主な症状:

  • 気分の落ち込み、無気力
  • 興味や喜びの喪失
  • 食欲不振または過食
  • 不眠または過眠
  • 疲れやすさ、体が重い感じ
  • 自責感、「自分はダメだ」という思考
  • 集中力の低下、判断力の鈍化
  • 死にたい気持ち、希死念慮

これらの症状は、仕事や家庭、社会生活に大きな影響を及ぼします。


うつ病の方が抱える“見えない困難”

うつ病の方は、周囲から見て「普通に見える」ことも少なくありません。 そのため、「甘えているのでは?」「もっと頑張ればいいのに」と誤解されやすいのです。

実際には、

  • 着替える、顔を洗う、食事をとるなどの日常動作がとても困難
  • 電話に出ることすら大きなストレス
  • 「休んでいること」に対する罪悪感が強い
  • 誰かに会うだけで緊張や不安が生じる

このように、目に見えない部分で大きな負担を抱えているのが、うつ病の方の日常です。


「そっとしておく」ことの限界

うつ病の方がつらそうに見えると、「そっとしておこう」「回復を待とう」と距離を置いてしまうケースがあります。

もちろん、「無理に関わらない」「干渉しすぎない」ことも大切ですが、 一方で**“孤立させない”ことも重要**です。

誰からも声をかけられない状態が続くと、

  • 自分は必要ない人間だ
  • 誰も心配していない
  • このまま消えても気づかれない

といった絶望感につながる恐れがあります。


訪問看護ができること|れむりあでの支援実例

✅ 1. 規則正しい生活リズムのサポート

れむりあの訪問は、1回30分・決まった曜日と時間に訪問します。

これにより、

  • 「〇曜日の〇時には人が来る」という生活の目安
  • 身支度や食事、起床などの“生活のきっかけ”
  • 短時間でも人と関わる習慣の維持

が可能になります。

✅ 2. 感情の吐き出しと安心の場づくり

うつ病の方は、「誰にも本音が言えない」「迷惑をかけたくない」と思いがちです。

れむりあでは、

  • 話す/話さないの選択権を尊重
  • ただ黙って横にいるだけの時間も大切に
  • 小さな感情の変化に寄り添い、言葉にするサポート

を通じて、安心していられる“居場所”のひとつを提供しています。

✅ 3. 受診同行と服薬管理

うつ病の治療では、

  • 医師との定期的な相談
  • 抗うつ薬の服用と副作用チェック

がとても重要です。

れむりあでは、週3回以上訪問を受けている方には、月に1回(3時間以内)の受診同行が可能です。

「一人で病院に行くのが怖い」「うまく症状が伝えられない」といった方にも、 安心して治療を継続できるようサポートしています。

✅ 4. 自己否定へのアプローチ

うつ病の方は、どんなことにも「自分はダメだ」と感じがちです。

訪問の中では、

  • 「できたこと」に目を向ける声かけ
  • 「昨日より少し元気に見えるね」といった肯定的フィードバック
  • 存在そのものを否定しない態度

を積み重ねることで、少しずつ自己肯定感を回復していきます。


よくある質問(Q&A)

Q. 本人が訪問を拒否している場合でも、訪問できますか? → 医師の指示がある場合、またご家族との連携により、 “まずは顔だけ出す” “玄関先で話す” など、段階的な支援が可能です。

Q. 訪問回数は多い方が良いのでしょうか? → 状態によります。まずは週1回程度から始め、必要に応じて増やすことで、 ご本人の負担が少なく、効果的な支援が可能になります。

Q. 家族が何をしたらいいかわかりません → “無理に元気づけようとしない” “話をさえぎらずに聴く” “生活のリズムを尊重する” ことが基本です。 訪問看護師がご家族への支援も行いますので、ご相談ください。


まとめ|「うつ病とともに生きる時間」に寄り添う

うつ病は、時に長く、見えにくく、孤独な病です。

でも、誰かが定期的に来てくれる 話さなくても大丈夫と言ってくれる 小さな変化に気づいてくれる

そんな訪問看護の存在は、 ご本人が「もう一度、生きてみようかな」と感じるための大きな支えになります。

精神科訪問看護ステーション「れむりあ」では、 一人ひとりのペースに合わせて、静かに、深く、心に寄り添う看護を行っています。

ご本人も、ご家族も、まずはお気軽にご相談ください。

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精神科訪問看護ステーションれむりあ 【伊勢崎 太田 桐生 みどり 前橋 高崎 玉村町】
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